ブラッディ トゥ ナイト

「寒さに慣れる前に殺るぞ」

「了解っス」

火茂瀬はゴム手袋をつけた指先に少量の練乳を垂らし、前嶋の入り口に塗り込む。

「や、やめっ……!!」

歯をガチガチさせながら、震えた声を出し、自由のきかない体で抵抗を始める。

僕もゴム手袋をつけ、前嶋の手首を掴んで動きを封じる。

「お前、男に触るの抵抗無いのか?」

何の躊躇いもなく、前嶋の足を掴んで入り口に触れる火茂瀬を見て、驚いた。

「こいつが、わりと可愛い顔してるからですかね?」

練乳を塗り込みながら表情一つ変えずに、さらりと言った火茂瀬。

< 95 / 379 >

この作品をシェア

pagetop