strawberry tea



蓮って何考えてるのか分かんない!!



「ねぇっ!!」
『……ん?』



目は庭を見ながら、あたしに答える蓮。




「何考えてるの!?」




あたしがそう言ったら、蓮はようやくあたしの方を見た。


驚いた目。



ヤバっ!!
あたし唐突すぎた!?




『…何考えてるって?』





ニヤリと笑う蓮。


ヤバい!!

あたしの危険反応スイッチオン。



蓮のこの表情は危ない!!



「いやぁ~…
やっぱり何でも無い~
あははは~」


あからさまに不自然なあたしに、蓮の口の端がもっと上がる。





『俺が考えてる事、教えてあげようか?』




………っやばい!!!!



「いいっ!!やっぱりいいです!!」

『冬嘉が聞いてきたんだろ?』




ニヤニヤしながら、あたしにじりじりと近づいてくる蓮。



あたしは、背中は押し入れ、前は蓮に追い詰められた。



…前もこんな事無かったっけ!?




「やめっ…」

『俺が考えてる事は…』



蓮は口をあたしの耳に寄せ、囁くように言う。


ヤバいヤバいヤバい!!!!




絶っっ対エロい事考えてる―!!!!


聞いたあたし馬鹿じゃん!?








『宿、綺麗だって事』








…………はえ?




蓮はあたしから離れ、部屋にあるコップにお茶っ葉を入れ、ポットから湯を注いだ。




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