strawberry tea
あの男3人組を思い出した。
廊下での事。
文化祭での事。
……怖かった…
「っふぅ…っひく…ッ」
『冬嘉…?』
自然と涙が溢れていた。
凄く凄く怖かった。
「ごめ…ん…ッ…」
『…冬嘉…』
蓮はあたしの名前を呟くと、あたしをそっと抱き寄せた。
………っ。
強く強く抱きしめられ、息が出来ないくらい。
「れ…ッん…」
『ごめんな……』
謝んないでよ。
あたしを助けてくれたじゃん。
いっつもいっつも助けてくれる。
あんたはスーパーマンかよ。
蓮の匂い。
大好きな匂い。
あんな煙草の匂いなんてもうしない。
大好きな温もり。
あたしをしっかりと抱きしめる。
「蓮…此処…人に見られる…」
『どうでもいい』
蓮の顔が見えない。
けど、何だか怒ってるみたいだった。
『あいつ…ムカつく』
「……へ?」
蓮の濡れた髪があたしの頬に当たる。
蓮もお風呂入ってきたのかな。
温かい…
『冬嘉に触った』
まるで自分の大切にしている玩具を取られたかのような不機嫌な蓮。
そういう所がちっちゃい子みたいなのっ。
「…別に平気だよ」