strawberry tea



三宅が良いから、三宅と抱き合った。


三宅が良いから、俺が来ても何も言わなかった。





……そうだ。

もう俺の一方通行な思いなんだ。






こんなに冬嘉に冷たくしても、頭には楽しかった事ばかり浮かぶ。






冬嘉と一緒に居てぇよ。


別れたくねぇよ。






…けど、これも俺の一方通行なんだろ?






「馬鹿野郎…」



自分の馬鹿野郎。

冬嘉に本当の事が言えない。





…言っても、もう無理かもしれない。









終わり、なのか?








自然に眉間に皺が寄っていた。




俺はそっとトイレを出て、試合へと急いだ。






< 235 / 289 >

この作品をシェア

pagetop