永久に。
ーーー合格発表当日

「きゃーーー!」
なんて叫び声が聞こえるなか、円香と私は、しれっと番号を見つけて、しれっと手続きの列に並んだ。

そのとき、ちらっと物陰に見えた背中が、あの後ずっと逢えないでいた…、想い続けていた慧先生に似ていて、少し驚いた。

けど、気のせいだと割りきって、私は、入学手続きを済ませ、学校を後にした。
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