Chain~この想いは誰かに繋がっている~
「周平の時もそうだったし……なんて言うのかな。優しくされると、私のこと……」

「夏目さんのこと?」

「……好きなのかなって、誤解しちゃうから。」


困った顔。

悲しそうな顔。

周平さんの時と、同じ顔。

俺の為に?


「それ、勘違いじゃないですよ。」

目をパチクリさせる、夏目さんの真正面に立つ。

「誤解でもありません。俺は……」

夏目さんの瞳に、俺が映る。


「あなたが、好きです。」

「うそ……」

途端に目を大きくさせて、口を両手で覆っている。


うん。

その驚き方、とってもいい。


「夏目さん、俺の。」

「はい。」

「彼女になって貰えませんか?」

見る見る間に、瞳が潤んでいく。


「って言うか、なってください。」

夏目さんは、大きく一度だけ、頷いた。


それが可愛くて、可愛くて、無意識に、







kissしてた。



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