想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
「も……いい……から……ック……」


あたしは、海の幸せ、願う事にするよ……。


「実来……。」


「海の……幸せ……の……うぁ……じゃ……まして……ごめ……ね……。っく」

涙声で、上手く伝えられないけど…… 



きっと、海ならあたしの伝えたい事、わかってくれるよね……



「もうわかったから。実来、もう、何も言わなくていいから……。」 


ほら……ね。


やっぱり、優しい。


だって、海……


今、あたしの頭、


撫でようとして……


手、引っ込めた……


それが、優しさ


だよね?


最後まで、


アリガトウ。



「か……い……、……アリガ……ト……ね。」


あたしは、泣きながら、


笑った。


最後に……


極上の笑顔を


プレゼント。


笑って、お別れだよ。


「実来、幸せに、なれよ?
お前の事、めぇいっぱい想ってくれる奴とな。」




「うんっ……!」





海。


2年間分の……


たくさんの



ごめんねと、



ありがとうを



込めて……




「さよ……なら……!」








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