想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
「まぁ、そうね。彼は彼なりに考えて、決めたんだと思うわ。

適当に答えを出す人間じゃ、無いもの。」



北川サンは、心地良い。


あーしろ、こーしろ


そうは言わずに、ただあたしの話しを聞き、認めてくれる。


心が決まってるあたしには、何も言う必要無いって


わかってるんだろうな……。



アリガトウ。 



さすが、チーフマネージャー。



心から、尊敬します。




「聞いてくれて、ありがとうございました。

スッキリしたし……、気持ちが、落ち着いた気がします。」


「いいえ。こちらこそ、辛いのに、話してくれて、ありがとう!」


北川サンは、素敵な笑顔でそう言った。 




「あらやだ。もうこんな時間!急いで戻るわよ!」


「あ、ハイ!」





あたし達は、足早に会社へと向かった。





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