想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
「鈴木サンは毎度の事、お断りされて……

山口は、デートだとよ!

あいつ、いつの間にか男できやがって〜ッ!

裏切りだよなぁ!

な、木村ちゃん?」


あらら、山口サンいつの間に彼氏が……。


「そ、そうですね……。」


妙にテンションの高い安藤サンに、しどろもどろになってしまうあたし。


「で、どうする?行く!?」


んー……


どうしよっかなぁ。


別に特には予定無いんだけど……。


あたしが迷っていると……




「もちろん行くよなぁ!木村ぁ〜。」


!!


突然背後からの声。


「木下サン!」


「お〜。海!お前からも誘ってやってくれよ〜。」


や、そこまで言われたら……


ねぇ?


「わかりましたっ!
行きますっ!」


行くしか無いじゃん。



「お。乗ってきたね?よっしゃ!」


安藤サンは、完璧会社のムードメーカーだね……。 


みんなで仲良くする事が、大好きみたい。


あたしが行く事になって、こんなに喜んでくれるのも、別に深い意味は無い(笑)




あ、家に連絡入れとこ。





< 250 / 320 >

この作品をシェア

pagetop