想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
スタートライン
北川サンの車に乗り込むと……


「さぁて、木村さん。

会社の近くにある、アパートまで送ればいいのかな〜?」


ニコニコ楽しそうに言う北川サン。


でも、あたしは真剣な眼差しで……


「いえ!ご迷惑で無ければ、あたしの家まで送って頂けますか?

一刻も早く帰りたいんです!」


と、そう言ったんだ。



「ふ〜ん……そっか。

そう、それでいいわ。

それが……正解!」


北川サンは全てを悟ったみたいだ。


そしてあたしは……


メールを打ち始めた。






《木下サン、あたし決めました。

自分の気持ちに自信を持っていく事に。

今からお姉ちゃんに、胸はって伝えて来ます!

その後は……

あなたに会いに行きます。》







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