想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
距離が縮まった所で、あたしは叫んだ。



「木下サンっ!!!!」



その声に、立ち止まり振り向く木下サン。



そして、あたしは笑顔で走り寄る。



その笑顔に、全てを察したのか……



「星来っ!!……来いっ!!」


そう言って両手を広げる、木下サン。



あたしの大好きな



あの笑顔で。




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