想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
――そして。


今日は、合コンの日!!


はぁ〜……


気が重いよ……



〜♪♪



《先に飲んでるからね♪
ちゃんと来なさいよ!!!!》


佐恵子……


あんたはエスパーか!?


行きたく無いって思った瞬間に……

タイミング良すぎ!!



後1時間で終業時間。


今日は土曜日だから、合コンに参加するほとんどの人がお休み。


19時まで仕事のあたしは、後から行く事になってる。


「木村ちゃん、やけに時間気にしてるじゃん。

今日、なんかあんの?」


突然木下サンに聞かれた。


この時間は、ほとんどの人は、事務所に居る。


まさか、木下サンがお店に居るなんて……!


え!?

いつのまに、二人っきりだし!!


「あ、あの……友達と飲みに行くんで……。」


とても合コンとは言えない……。


「ふ〜ん?実は、合コンだったりして〜♪」


木下サン、ニヤニヤしてる。


「ち、違いますッッ!」


「どもっちゃって!あやし〜!!」


――ッ////


「ふんっ!」


あたしは、顔を背けた。 


「あ〜らら。拗ねちゃった。」


ただでさえ、気が重いのにぃ……。


そんな風に言わないでよぉ。





――19時。


「お疲れさまでしたッッ。」

あたしは、19時ぴったりに会社を出た。







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