想われたくて…‐姉と私とあの人と‐
佐恵子に話し終わって、2分経過。

………
………
………



「ええええぇぇぇッッ!?!?」


佐恵子……間、あけ過ぎ。


「キ、キスぅ!?」


「う、うん。」


「こ、告白ぅ!?」


「う、うん……。」


佐恵子がそんな反応するから、あたしは照れて、俯いてしまう。


「そ、そぉか……両想いか……。どど、どうすんの!?」


「佐恵子サン……どもり過ぎ。

はっきり無理です、とか言えなくて……さ。逃げちゃったよ……。まぁ、必死に首を横に振っちゃったんだけどね……。」


「て事は……木下サンの気持ちがはっきりした今でも、お姉サンの事を一番に考えてたいのは変わらないんだね?」



「そ……う……だね……。」



いや、まだ自分がどうしたいか……あたしにもわからないのかも……知れない……。


どうしたら、みんな、幸せになれる……?







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