俺様ヤンキーと平凡女子



言ってからあたしはハッとした。



目の前に、咲本凪裟が立っていたから。



もしかして、聞かれてたり…ってことはないよね?



「凪裟、どうしたの?」


「伝えんの、忘れてたから」



何を?



あたしの頭の中に、ハテナが沢山浮かんだ。



「明日、駅前の広場に10時」



咲本凪裟は、それだけ言って帰って行った。



駅前の広場に10時…?



「もしかして」



この前言ってた、あれ?



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