俺様ヤンキーと平凡女子


でも、1つ言えることがある。


「あたしを…あたしを、守ってくれた人」



銀髪ヤンキーに襲われたあたしを見つけ出してくれて、あたしを助けてくれた。



咲本凪裟が居なかったら、今頃あたしは笑っていないと思う。



あの日から何故だか、咲本凪裟に手を繋がれたり、抱きつかれても嫌だとは思わない。


「お姉ちゃん、男に襲われたの?」

「えーっ、マジで!?こんな貧乳のどこがいいのかわかんねぇ」


笑って言う春。


「春、アンタ殺されたいわけ?」



この言葉で、春の笑顔が引きつったのは言うまでもない。



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