俺様ヤンキーと平凡女子
も、もしかして…
「あたしっ!?」
「……あぁ」
あたしに、何の用があるのよ。
咲本凪裟とだけは、一生関わりたくなかったのにさ。
何で、あたしに話し掛けてくるのかな。
「…鬱陶しい」
「あ?」
ボソッと聞こえないように呟いたはずなのに、咲本凪裟はバッチリと聞こえたみたい。
じ、地獄耳だ…。
「咲本くん、用件は何ですか?」
いくら咲本凪裟でも、用もないのにあたしに話掛けるなんてことはないはず。
「それ食い終わったら、屋上に来い。来なかったら、どうなるか分かってんのか?」
わ、わかってません。