俺様ヤンキーと平凡女子


「そかそか」


その、嬉しそうな顔は何?


って聞きたくなるくらい、柔らかく幸せそうに笑う咲本凪裟。


それを見て、あたしの体は勝手に動いていた。


あたしは立ち上がり、海に向かって今思うことを叫んだ。


「な、凪裟がだーい好きーっ!!」

「へ?」


いきなりのことで驚いたらしい咲本凪裟が、珍しく間抜けな声を出した。


「何よ?」

「いや…。今、何て言った?」

「2回も言わないから!!」

「言わねぇと襲うぞ」


襲うって誰を!?

って言っても、あたししかいないよね。


「それは困る!」

「だったら言え」

「うぅ…。だ、大好き…」

「よろしい」


何よその、上からな感じは。


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