あいのうた
「そんなっ、嘘だっ…」
「嘘じゃねーよ。行くぞ、夏菜」
「えっ、あっ…うん」
驚く私の肩を抱いたまま、大地はその場を歩き出した。
「……」
ーそしてコンビニからしばらく歩き、薄暗い夜道の真ん中で大地は不意に肩から手を離す。
「…そろそろ大丈夫だろ」
「あ…ありがと、」
名残惜しさもなく離された手に、少し残念な気持ちもする。
(って、何で残念?)
「で?あいつ何」
「よくわからないんだけど…帰ろうとしたら呼び止められて、ずっと見てた、好きです、って…」
「…ふーん」