あいのうた
「だ、大地?」
「…後ろ。昨日の奴がいる」
「え!」
近くのカーブミラーで背後を確認すると、そこには後をつけるように歩いている昨日と同じスーツ姿の男の人。
『多分あいつすぐには諦めないと思うし』
本当だ、昨日大地が言ってた通り…。
物音なくついてくるのが、怖い。けど
「…、」
ぎゅっと手を握る、大きな手。その体温が安心する。
ううん、寧ろその手を意識しちゃって心臓がうるさくなるのがわかる。
また、ドキドキする。