あいのうた
「ナツ!!」
ガラッと勢いよく開けたドア。その向こう、小さな処置室の中には
「…トラ…?」
椅子に座りきょとん、とこちらを見上げるナツの姿があった。
「!?お前っ、車にはねられたって…」
「へ?あ、うん。はねられたっていうか、子供助けてそのまま転んじゃって」
「転ん、だ…」
そうナツが見せるふくらはぎや腕には、軽く巻かれた包帯とあてられたガーゼ。
ってことは、つまり…大した事故ではなかったということで…