あいのうた
「…トラ…」
「わかったな、ナツ」
「…うん!」
互いがそれを願う限り、俺とナツは一生親子だ。
その幸せを抱くように
手をつないで、帰ろう
その後は店に戻って、ナツが軽症だとわかっていた和馬たちに笑われ、ナツはナツで大地に叱られ、ハルに慰められては大地がいれたココアを飲んで笑ってた。
大地も大地なりに心配していたのだろう。その笑顔は心なしか、いつもより優しかった。
(…やっぱ、これだな)
にぎやかで笑顔があって、あの頃と何一つ変わらない。
大切なものが詰まってる
宝物のような、この場所