『 虹色ドロップ 』

ロマン


宮川冬子(みやがわふゆこ)は彼氏に振られて、テーブルに伏せて泣いていた。

しばらくして、手に何か当たったので見てみると…

虹色ドロップの缶が置いてある。不思議に思いながらも蓋を開けてみる。


取り扱い説明書と紅色ドロップが出てくる。

「これはペット用なので、決して人間に与えてはならない。」


取説に従って、ペットのジョン(飼い犬)に与える。

すると、ジョンは背の高い男性に変身してしまう。

「ご主人様。願い事を叶えて差し上げましょう。」


「えっ!なんでも?」


「はい、なんでも。」


冬子はしばらく考えて、お婆ちゃんのことを思い出す。


「大正ロマンの香りがするとこへ、連れて行って。」

「はい、畏まりました。」



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