WANTED
てか、私は熱があるのにいつになったら帰してくれるのだろうか。
棗兄だってそろそろ学校に到着するはずだし……。
そんな時だった。
私の携帯がなったのは。
『ブー、ブー、』
お、棗兄だ!
きたーっ!私の救世主!
「すみません。
迎えが来た様なので私はこれで失礼します。」
「茱良ちゃん、迎えなんてリッチだねー。
もしかしてどこかのお姫様だったりするの?」
「個人情報なのでノーコメントで。」
一刻も早く帰りたかった私は急いで和泉蘭高校に戻った。