【完】結婚からはじまる恋《1》
まずはフランス製の食器のブランドショップに入った。


「可愛いっ♪♪」


私は思わず、遊び心の満載のペアマグに飛びつく。


白磁に赤いハートが半分ずつ描かれ、


二つ並べると…ハート型になる。



「…可愛くないですか?」



「可愛いけど…俺たちが使うには…」



「…外見だけも・・・ラブラブにしたらダメですか?」



深幸は瞳をうるうるさせて俺を見る。




「…その目は…反則だろっ?」



「えっ?」



「何でもない・・・分かった…後は?」



頼さんは持っていたカゴにペアマグを入れた。


「後は…お皿かな?」










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