ペテン死のオーケストラ
マルメロは、王の部屋へ向かいます。


そこには王とサイネリアがいました。

蒸し暑い部屋で王は「ゼェ…、ゼェ…」と苦しそうな息をしています。

サイネリアはマルメロを睨みます。

「何をしに来たの？マルメロ」

「サイネリア、貴女には関係ない。私は、王に話しをしに来たのよ」

「見て分からない？王様は苦しんでいるの。マルメロの話しなんか聞ける状態じゃないのよ」

「そんな事ないわ。私に濡れ衣を被せる体力があるんだから！」

「濡れ衣？あぁ、呪いの事？ふふ、濡れ衣じゃないでしょう」

「サイネリア、それ本気で言ってるの？私が王を呪ったなんて本気で信じているの？私は真実を知っているわ」

「さぁ、マルメロは気が強いから本当にやったかもね。でも、やってないかもね。真実は一つよ」

「ふざけてないで、答えなさいよ！サイネリア、貴女が嘘の噂を流したのでしょう！？」

サイネリアは立ち上がり、マルメロの近くに来ました。
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