キズだらけのぼくらは
自分でまいた種は自分で始末しなくちゃならない。
だってそうでしょ?
誰も救ってはくれないんだから。
私はスカートを握っていた手を解いて、再び歩き出した。
あんな怪しげなオフ会はイヤだけど、私は可能性を感じてもいる。
今日のオフ会の主催者は、他でもないアキムなのだ。
主催者不在の会なんて開かれるだろうか?
そんなのあるわけがない。
そう考えると、今日、図書室にアキムは現れるかもしれない。
やっと訪れるかもしれないんだ、私が待ち続けたアキムを捕まえる瞬間が。
もちろん危険はいっぱいだと思う。
図書室に行った私になにが用意されているかなんてわかったものじゃない。
私をおびき出すための策略かもしれないし、なにかトラップがあるかもしれない。
でも、指定場所に“自分の学校”を選んだのは、アキムの失態だったと思うんだ。