☆君と見た星空☆
第1章

いつも通り

「麻琴ー、起きなさーい」

「・・・は~い」

私、上野麻琴。ごく普通の高校1年生。

今日は1学期の終業式。

重たい体を起こし、ベッドから出る。

明日から夏休み。

高校に入学してもう3ヶ月も経つんだ。

「麻琴ー、遅刻するよー」

再び下からお母さんが叫ぶ。

「もう少しで行くから」

私も叫んで返事をし、パジャマから制服に着替えた。

そして荷物を持って1階に行った。

「麻琴、早く食べちゃいなさい」

お母さんがキッチンから顔を覗かせて言う。

私はそれに従うように椅子に座る。

「いただきまーす」

今日の朝ごはんは食パンとスクランブルエッグ、牛乳。

外国の朝ごはんか。

とツッコミたいが抑えて黙々と食パンを食べる。

「ごちそうさま」

私はそう言って席を立つ。

それから洗面所に行って歯を磨く。

そして、胸あたりまで伸びた栗色の髪の毛をポニーテールにする。

「よし、準備完了」

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