私の大切な王子様♪
「ヒナ、あんたバカでしょ…。授業サボり過ぎ」
いや~サボり過ぎっめ言われても困るよ…。
間に合わなかったんだからさ。しょうがないじゃん♪
「何そのしょうがないって言う顔は…」
「だって、本当の事だし♪」
私がそう言うとエリは呆れた顔をした。
はぁ…と一言ため息ついて。
「まぁ、今度からきおつけま~す」
「きおつけるきないでしょ。あと少しで体育祭なんだからしっかりしなよ!!」
「あーい」
あ、返信したのはいいものの、何の種目に出るかわかんないや…
「エリ、私って何の種目に出るの?」
私がそう聞くとびっくりした顔で聞いてきた。
「あんた、わかんないの?体育祭まで、あと、一週間だよ?」
いや、そんなこと言われても困る。
わかんないから聞いたんでしょーが!
「はぁ…。ヒナは、400メートルリレー・高跳びだよ」
「サンキュー。助かった」
って………
「私出れないじゃん!」
「そっか。足怪我してるもんね。あーどうしよう。他にヒナと同じくらい足が早い子…」
「斎藤知佳は?」
「あー、いいね。てかさ、何でヒナって頭あれなのに、運動神経そんなにいいわけ?おまけに顔もいいし…」
エリはそういって最後の方に小声で「ふざけるなぁ」と言ったのを聞きのがさなかった。