イケメンエースは私のヒーロー
出会い
わぁ、この校舎キレイだぁ。
・・・・・と思っているが、今日が入学式とかいうことではない。
10月という、2学期が始まってから1ヶ月経った時期外れな転校をしてきたのだ。
―――――前の学校がイヤだったから

転校してきて、校門まで送ってもらったのはいいけどこの学校広すぎでしょ。
前の学校は“もうすぐ潰れるんじゃないの?”ってくらい生徒の人数も減ってて、校舎も小さかったからこんなでっかい学校あり得ない

最低地図ぐらい欲しかったよ・・・・・
チャイムがなっちゃったからもう誰もいないし・・・・・

どうしよう
遅刻の前に、迷子って

と思っていたら


「君、子猫ちゃん?」

・・・・・

「はぁ!?」

なんだこの人?
初めてあった人を猫呼ばわり
どこからどう見ても人間でしょうが

でもイケメンだなぁ

「ごめんねー。言葉が足りなかったね。 迷子の迷子の子猫ちゃんかな?」

そういうこと・・・・・
大切なトコは省かないで欲しかったよ
でも、そんなこと考える前に

「あの・・・・・」
「ん?」
「職員室へ行く道教えてください」
「・・・・・」

なんで、いきなりだまちゃったの?
と思った瞬間

「アハハハハハ」

なんでいきなり大爆笑してんだこの人
失礼じゃない?
私が睨んでいたことに気付いた彼は、

「ごめんごめん。だって・・・・・職員室はここだよ」

笑ったのも納得だ
だって、職員室があったのは・・・・・

私が座り込んでた廊下の右側だったのだから・・・・・
< 1 / 11 >

この作品をシェア

pagetop