Second Light



「きっと、素敵な人なんですね。
今度、話してみたいです。」



「ふっ……話せるといいな。」



俺がそう言うと、みくるの体温計が鳴った。



「38.9だな。」



「高いですね……」



「那津、お前は戻っていいぞ。
ここ普通の高校だし、あんまりサボってると大変な目にあうぞ。」



「あ……そうですね。
それじゃあ、失礼します。これ、お返ししときますね。」



那津は時計を見ると、慌てて保健室を出て行った。



……最後まで礼儀正しいやつだったな。




那津から手渡された、みくるの携帯をポケットにしまっておく。



「みくる、起きてるか?」


「………」



反応無ぇってことは、寝てるのか?




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