Second Light


《那津side》



俺は、自分の名前が、嫌いだ。



この女みたいな名前で、今まで散々からかわれてきた。




少しでも男だと思われるように、手当たり次第に喧嘩を始めた俺。



そんな俺は慎先輩にスカウトされて、今は狼神という暴走族に入っている。




次期幹部なんて言われることもあるけど、俺は狼神にいれれば、それ以上を求めていない。



だって、今の狼神が既に、最高の族だからな。



これ以上、ないくらい最高なのに、俺が幹部になって、何すればいいかわからねえし。






キーン コーン カーン コーン




廊下を一人で歩いてた俺の耳に、予鈴が聞こえる。





< 513 / 577 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop