紅炎と雷炎 ②


あたしは雷炎のみんなを見回した。


このことを言ってあなたたちは何を思うんだろうね。
あたしのこと知っても離れていかないでほしいな…


あ~あ、あたしはいつからこんな臆病な女になったんだろう…
昔はもっとずばっと言える女だったはずなんだけどな…


翔「それは、何だ?」


…言え! 
大丈夫だ! 雷炎のみんなを信じろ!


美樹「それは…あたしが舞龍だから」


雷炎「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!??」


うるさっ…


陣「え? お前が…舞龍?」


美樹「うん」


陽「紅炎の舞龍?」


美樹「うん」


晃「俺らが憧れてる舞龍?」


美樹「そうなるね」


翔「陣を助けた舞龍?」


美樹「らしいね…」


千尋「本当に…?」


美樹「そうだよ」


みんなしつこい…


あたしはれっきとした紅炎の元総長の舞龍だ!


美樹「あ、ちなみに平川グループの次期社長で平川組の次期組長でもある」


雷炎「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」


もう、だからうるさいって…。


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