恋のリハビリをあなたと
「今から、リハビリ科にいきます。
んー、あなたは注意した方がいいと思いますので、言っておきますね」


「はー」


よく分からなくて、曖昧な返答しか出来なかった。


「リハ科の、香坂・大山、そして池田には注意して下さい」


……池田って、大地さん?


まさか、こんなところで名前が出てくるとは思わなかったけど。


「注意といいますと?」


でも、師長が言いたいことは伝わってこなかった。


「仕事にはすごく真面目で、患者さんからの信頼も厚いんですが…女性関係があまりよくなくて。
女性ばかりの病院で、容姿が割りと整って、尚且つ若いですからね、無駄にモテるんですよ。
池田は最近落ち着いてきたようにも見えますが、赤星さんは同世代になりますし、綺麗だから、注意しておいてください」


「そうなんですね。……分かりました」


私の頭からつま先まで、見定めるような視線が痛い。


ごめんなさい、あなたが注意しろって言った池田という名前、私、聞き覚えがあるんですよ。


しかも、注意しなきゃいけないことを、すでにやっちゃってるんですけどね。

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