恋のリハビリをあなたと
取り決めをした後は、色々話しをし、その話の中で、部屋が分かった理由も聞けた。


忌々しい一週間前、私は忘れ物をしたらしい。その忘れ物とは、結婚式の招待状。


封筒のまま持ち歩いたのが、運の尽き。アパートを知っている彼からすれば、宛名を見ればここにたどり着くのは簡単だったらしい。


彼はだらだらと私の家で過ごし、そして帰っていった。


「本当に、何しにきたんだろう」


彼と過ごした今日一日で、笑ったり、怒ったり、1人で過ごしていたら、感じることが出来ない感情を与えられていた。


……楽しい時間だったかも。


彼の存在に、疲れきっていた心が、リセットされた気がした。





よし。また、仕事頑張れそう。



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