恋のリハビリをあなたと
「明日はもちろん空けてるよな？」


「……あっ」


金曜日のお昼、、いつもと同じように、大地さんが作ってくれたおいしいお弁当を、彼と一緒に食べていると、思いがけない言葉が振ってきた。


いや、思いがけないというか、すっかり忘れていたことを、思い出した。



「絶対、忘れてたよな？」


「…今、思い出した」


私の答えに、彼は、大きく、深―く溜め息を吐く。なんか、居心地が悪い。


「で、どうなの？空いてるのか？」


残念なことに、予定を入れていない。約束だし、ちゃんと守らないといけない……よね？


「……空いてる」


彼と過ごすことは、お弁当を作ってもらっている身としては、文句は言えない。


この弁当、すごく美味しいし。最近、肌の調子も良くなってきた気がするのも、この弁当のお陰かなって思っているくらい。


「俺、見たい映画あるから、付き合って。よろしいですか？」


「約束だし、分かった」


映画なんて、いつぶりだろうか。覚えていない位、前の話なんだよね。


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