ルームシェア ─個性豊かな男達に求められて─

星と君と歌声と…

私が、ルームシェアに住んで、約1ヶ月位経った。少し、蒸し暑い6月に入ろうとしてた。

私達、叶君と玲好君と玲愛君は期末テスト期間。期末テストは、来週の月曜日。今日は、金曜日。凄い私達はピンチです!!

勉強が、苦手な私と玲好君は。玲愛君と、何故か年下の叶君に勉強を教えてもらう事になった。

「ぁあぁ…もぅ…。分からない。暑い」

「勉強大嫌い…」

「ちょっと、ちゃんと話聞いてよ。2人して、机に突っ伏さないで」

私と玲好君が、机に突っ伏すと叶君に怒られる。只今、リビングで勉強中。いや、説教されてる中……。

因みに、席は。私は玲好君の隣。私の目の前に叶君。叶君の隣に玲愛君。

「だってさ、叶君。古文の“なりたるに”って、今の時代使わないでしょ?使わない日本語を理解しろなんて、拷問にしてはキツいよ」

「優花さんの言うとおりだよ……」

「こんなの私達日本人使いませーん。日本人、古文使いませーん」

「こんな日本語知りませーん。日本人が作ったとは思えませーん」

「僕より年上なのにバカって事が、あり得ませーん……。ふざけてねぇで、さっさと勉強しろ」

「「……スイマセン」」

叶君は、私と玲好君にブチギレる。私達は、叶君にビビりながら勉強をする。

「叶君、ここ分からない……」

「何で、僕に聞くの?玲愛に聞けば良いじゃ…」

私は、ゆっくり玲愛君を指差す。…玲愛君は、玲好君に勉強を教えてる最中だった。

「そういう事だから、お願いします……」

「はぁ……。しょうがないな。…ドコ?」

「ぇっと、ココ……」

私は、分からない問題を叶君に教える。

「えっ?ちょっ、こんな簡単な事も分からないの?」

「ぶぅ……。良いじゃん、別に……」

「ぃやぁ、ちょっとビックリだ。…こんなんじゃ、生きていけないね」

叶君が、可愛い顔して残酷な事を言ってきた。私は、それを真に受ける。

「えっ?!」

「……もう、コレは死んじゃうよ」

「ぅっ、嘘…」

「うん。嘘」

「……ちょっ!叶君!」

「ふっ……。優花って、とことんバカだね」

「ぅぅぅ………」

私は、イジケて椅子から立ち上がる。叶君は、ドコ行くの?と、聞いてきた。

「叶君、私の事バカにするから1人で勉強する……」

「そう。じゃあ、精々頑張って」

「ぶぅ………」

「…………はぁ。早く、椅子に座りなよ。教えてあげるから」

「本当?ありがとう!」

私は、ニコニコ笑いながら椅子に座る。

「その代わり、僕の言ってる事理解しようとしてね。優花、いつも聞き逃してるから」

「うん!気を付けるよ!」

「本当……?……何か、信用出来ないんだけど……」

「本当に、本当!」

「まぁ、良いや。じゃあ、言うからね。……ココは───。」

叶君は、私にゆっくり分かりやすく説明してくれた。叶君は、私に度々理解出来てる?と、聞いてくれて…。分からないと言ったところは、何度も、理解出来るまで説明してくれた。
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