ハートフル・アーツ
「な!?

おい!!」

「なんだあいつら!?」

人目を気にせずに堂々と登校する4人に不良たちが慌てる


「おい、来たぞ!?」

一人の不良が言う


「「おはようございます!!」」

集まっていた不良たちが一斉に頭を下げた


「あぁ。」

そこに居たのはガタイが良く背も高い男子


「おい、てめぇら…誰の前歩いてんだ?」

男子が幸大たちに言う

「ん…?」

4人が振り返る


「俺たちは誰の前を歩いてんだっけ…」

幸大が言う

「…さぁ?

私はクラスが違うから知らんが…」

なずなが言う

「僕たちが転校して来たときはすでにいなかったが?」

クリスが言う

「幸大しか知らないんじゃない?」

ジニーが言う

「俺が知ってるわけ無いだろ…」


幸大が言う


「何をごちゃごちゃ言ってやがる!!」


男子が言う


「悪いけど…誰?」

幸大が言う


「知らねぇのか?

この俺を…」

男子が言う


「ふんっ。

君が何者か知らないと何度も言わせるな。

逆に君は僕のことが誰か知っているのか?」

クリスが言う

「は?

てめぇみたいな奴を知るか。」

男子が言う

「僕たちも同じだ。

君みたいな奴を知るわけない。


むしろ君ごときが誰にでも知られてると思わないことだ。」

クリスが言う
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