ハートフル・アーツ
「幸大!!」

ぎゅっ!!

なずなが幸大の頭を胸元で抱き締める


「なずな!?」

「幸大も男だからな。

見えれば雑念や邪念も溢れるだろうが…

見えなければ、幸大があのような者に負けるわけがない。





それに…見た目ではわかりづらいが…それなりにある。

隠れ巨乳と言うヤツだ…。」

なずなは後半を消えそうな声でボソッと呟いた


「隠れ巨乳!?

平均以下のくせに!」

女性には聞こえていた


「姿が見えないからあんまり変わらないけど…

目隠ししてたら攻撃は防げないんじゃ…」


すみれが言いながら幸大となずなの近くに移動する

「確かに…

すまない。」

なずなが離れようとする


「いや、そのまま抱き締めててくれ。」

「え?」


「なずなが抱き締めててくれたら…大丈夫。」



フッ…

幸大の孤独な感覚と空間が広がる

「獅子菊・蒲公英!!」

女性が攻撃を仕掛ける


「武神流我術、応・流流し!」


ふわっ…ピタッ!

「今だ!!」

幸大は女性の攻撃を流して、動きを止めた



「ハァッ!!」

「セイッ!!」



ドンッ!!

なずなの拳とすみれの蹴りが炸裂した


「いったーぁ!!」

女性が攻撃を受けた場所を押さえながら言う
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