ハートフル・アーツ
「その大切な人は武神流の娘で…その人と居るってことは武神流を継ぐって言うことだった。


ただそれだけだ。」


「ふわぁぁぁぁぁ!

かっこ良すぎですよ‼」

あずさが興奮する


「うるさい…寝てくれ。」


「小鷹さんは一途な方なんですね?」

「いや、ぜんぜん。

他にも、その人と同じくらい大切な人が何人か居るんだよ。」



「えええぇぇぇぇ!?

今の話、台無しじゃないですか!」


「まぁな。」

「因みに、その人たちはどんな人たちなんですか?」



「順番に話してくとだな…

まず、その武神流の娘がなずなって言うんだけど。

なずなと俺の通う高校に転入してきた双子の兄妹がいてな。

そいつは金髪ロリ巨乳なクォーターなんだよ。


ジニーって言って、背が低くて子供っぽいんだけどストレートにモノを言うし…可愛い奴だよ。」

「へぇ。

外人さんは背が高いんだと思ってました。」

「背の高い銀髪美女も居るぞ?

名前はシェリーって言ってスウェーデンだったかな?

北欧と日本のハーフでいつもヒールの高い靴を履いてるから細かくはわからないけど、俺よりも少し背が高い。

もとは不良だったけど優しい奴で…俺の知ってる人の中じゃ一番頼りになるかもな。

だから…ついつい頼りすぎる。」

「へぇ、頼れるお姉さんですか。」


「それから、技の拳聖の娘のあかね。

少し控えめな奴でたまに不安にはなるな。

ただ、幼なじみってのもあって意外になんでも話せる間柄だな。」

「幼なじみなんて恋愛の定番じゃないですか!」


「もう一人、幼なじみで舞姫流の当主のツバメが居るぞ?


年上ではあるんだが…何となく、天然というか、常識に疎いから心配になる奴だ。


あ、胸はめちゃめちゃデカい。」



「…。

小鷹さん、本当に皆さんのことを好きなんですね。

小鷹さんの声、スゴく嬉しそうです。 」


「…さっさと寝ろ。

あずさにも会わせるから…俺の大切な人たちを。」


「はい!

約束ですよ?

破ったら師匠になる人と言えどフルボッコですよ?」

あずさが言う

「フルボッコか…

だがな、お前との約束のせいで一歩間違えばそれはそれで大切な人たちからフルボッコにされるんだよなぁ…」



幸大が呟いた









その頃


「もう出払ったあとか…

せめて、金を置いてってくれたら良かったんだがな…」


シンジはもぬけの殻なビルの一室を見て言う






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