12時の鐘が鳴る頃に…

「良いかしら、田辺さん。貴方はクラスの代表なのですから、私たちに恥をかかせない様に下さいましね」

「貴方を見込んでの代表ですのよ。さぞかし、素晴らしいダンスを披露して下さるわよね?」


おほほほ。と高笑いを響かせるボス二人。

裏の顔が見えるわ、見える。あれでしょう。

私のことが妬ましいのでしょう?

ひなさんに誘われた私が。断った私が。

ひなさんは数ある大企業の一つ、伊集院財閥の令嬢なのです。

彼女の家に取り入ろうと、日々奮闘しているみたいですけど、見事撃沈。

空回りもいいところ。

< 52 / 166 >

この作品をシェア

pagetop