fairy tail

二人が初めて出逢った場所

朝起きると何やら城内が騒がしかった。
どうやら私の知らない間に南門の警備兵が
負傷していたようだ。

ウェルダ王、つまり私の兄はある手紙を
読んでいた。
「どうしたのです?」と尋ねると
「宣戦布告だ。」と言った。
「宣戦布告?」
「あぁ、赤の王からの。」
「赤の王ってあのレイゼル家の王ですか!?」
「あぁ。」
「なんで突然宣戦布告なんて・・・。」
だけどウェルダ王は昨晩の出来事を秘密にしたかったため
アリアの問いには応えなかった。


「まぁ、大丈夫だ。俺にかかれば赤の王など
ちょちょいのちょいだ。」
「でも、彼は強いのでしょう?兄上にもかなわない敵だとおっしゃっていたではないですか。」
「・・・大丈夫だ。あ、そうだ。アリアにこれをやろう。」
「これは・・・。」
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