おいでよ、嘘つきさん。
プルメリアには、父親、母親、弟がいました。


母親と父親は厳しく、プルメリアとプルメリアの弟をいつも怒鳴ってきます。


「勉強が終わるまでは、部屋から出るな!」

「食事中に話しをするな!」

「何をしている!さっさと、寝ないか!」


朝から晩まで、プルメリアと弟は怒鳴られ続けます。

プルメリアは、ベッドの中に入り小さな声で弟に話しかけます。

「ねぇ、アスター。もう寝た?」

プルメリアの弟の名前はアスター。

アスターは眠たそうな声で答えます。

「起きてるよ。プルメリア、何?」

「私まだ眠たくないの。しりとりしようよ」

「俺は眠たいよ〜。プルメリアも寝なよ」

「駄目。全然、寝れないの。お願い、ちょっとだけだから」

「もう、仕方ないなぁ。じゃ、りんご」

「ありがとう。ごりら」

「らっぱ」

「ぱ?ぱ、ぱ…、パパ」

「パン。あぁ、俺の負けだ。おやすみ」

「ちょっと、わざと負けたでしょ!?」

「プルメリア静かに。パパとママに見つかったら怒られるよ」

「う…。うん、わかったよ。アスター、おやすみ」

「プルメリア、おやすみ」

プルメリアとアスターは、とても仲が良く、特にプルメリアはアスターが大好きです。
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