狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】
「狼谷君、ダメだよ……――」
先生に聞こえないように小声で言う。
「おいおいおい、お前達さっきからコソコソ何してるんだ」
その時、先生があたしの背中の辺りを覗き込むようなしぐさを見せた。
もう無理だ……。
隠しきれるわけないよ……――。
先生に見つかることを覚悟した時、
「……――別にコソコソするつもりなんてない」
「へ?」
狼谷君のその言葉と同時に、あたしは後ろから狼谷君の両腕に包み込まれるように抱きしめられた。