狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】
「……――さしいよ」
「あ?」
「優しいよ……――!!」
「お前、救いようがないな」
クックと喉を鳴らして笑った狼谷君はあたしから手を離して、スッと立ち上がった。
その途端、手のひらから狼谷君の温もりが消える。
「あたし、誰かとキスするのは初めてだから比べられないけど、狼谷君のキスは……優しかったもん!!」
「初めて……?」
「そう。この年になっても付き合ったこともないし、キスしたこともないの。笑っちゃうよね……?」
自分で恥ずかしいことを暴露しているのは分かっているつもり。
だけど、止められない。