狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】

えっ……?


暗闇の中でもハッキリとわかる。


見知らぬ女の子が星哉に抱きついている。


「星哉、会いたかった……――」


そんな声が聞こえてきた途端、足がピタリとその場に止まって動かせなくなった。


動かそうとしても、それを体が拒む。



何だろう。この気持ち……。


感じたことのない感情に押しつぶされそうになる。
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