狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】
「……――?」
振り返ると、そこには見知らぬ男の子が立っていた。
180センチくらいある身長、細身の体。
茶色い髪を綺麗にセットして右耳にシルバーのピアスをしている。
顔立ちは大人っぽいけれど、きっと高校生。
もしかしたら、一つ年上かもしれない。
「昼、一緒に食べにいこうぜ」
「……はいっ!?」
「だから、昼。何も持ってきてないんだろ?」
「あっ、でも、あたしすぐそこのコンビニで買ってきて工場内の休憩所で食べるので……――」
「俺も持ってきてないんだって。そこのファミレスで飯食おう」
な。なんて強引な!!
初対面でこんなにもなれなれしくて強引な人見たことない!!