狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】
「……あっ」
星哉から着信が入っている。
≪19時38分≫
今はもう20時を回っている。
「ごめん、ヒロちゃん。ちょっと彼氏に電話かけてもいい?」
「……好きにしろよ」
あれっ?何か怒ってる……?
一瞬で不機嫌になったヒロちゃんに首を傾げながらあたしは携帯を耳に当てた。
≪プルルルル~プルルルル~♪≫
数回の呼び出し音の後、
『……――おう。今、大丈夫か?』
星哉の低い声が耳に届いた。