チャラくてキケン!! それでもヤンキー彼氏が好きなんです
勢いあまって、あたしの体は壁に打ちつけられる。


「痛ッ……」


「相手がマジメだから、自分を偽る?相手によって態度変えるなんて、嵐らしくねーな。

お前はお前だろ。しっかりしろよ」


虎ちゃんの言葉が、あたしの胸を深くえぐる。







いつものあたしは……相手によって態度を変えてるかもしれない。


家では全然普通だけど、大塚さんやイジワルな子たちの前では……顔も上げられないような、臆病者。


今は嵐になりきってるから、こうやって虎ちゃんとも話せてるけど。


いつもの自分なら、きっと虎ちゃんとは話すことはもちろん、目を合わせることすらできないはず。
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