※公開終了間近! イロモノなアタシ
そんな話が落ち着くと、お父さんと2人キッチンで何かを話す浩さん。


「あら、そうなの」
「ええ、ですから後は畳むか誰かに」
「残念ねえ」


何の話だろう? 晩御飯が終わり、浩さんが帰った後で聞いてみる。


「さっき、何の話してたの? 」
「浩ちゃんね、お店畳むって」
「え、だって繁盛してるじゃない」
「あの話よ、鈍いわね」


彼ととうとう結婚するらしい、だから店を閉めるのだという。


「3月末位だって、まあ、レイ君に任せるっていう話もあるみたいだけど」
「へえ……」


でも現実問題、レイ君はデビューして日にちが浅いから難しいだろう。


「ママ、その話本当? 」


やばい、クミさんに聞かれた。

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