※公開終了間近! イロモノなアタシ
『口角が上がってるってね、強運のシルシなのよ』


そうだよ、強運だもん。


だから死ななかったでしょ、皆の助けで。


ぜいたくな悩み、でも、次の彼氏に幸せにしてもらえたらいいと心の底から思う。


「この人なんてどう? 」
「え、もう居るんですか? 」
「キープしてるの、たくさん」


したたかで、それでいて繊細で。


二丁目の女の子? はこうでないとやってられないらしい。


「あー、どうしよ。車はやっぱり外車じゃないとね、あ、でもそうなると愛人だし」
「あのークミさん? 」
「何? 」
「愛人だけは止めて下さい、後々大変ですから」


そうよねー、とうなづきつつ携帯の写真メモリーを物色してる。


恋愛は色々な形があると、つくづく勉強させられた事件だった。

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